青森市在住の舞踏家。オドラデク道路劇場主宰。山形大学在学中に出会った大蔵村の舞踏家森繁哉が村役場に身を置きながら、村の生活風景の中で踊り続ける姿に踊りの本質を見出し、森を師として活動を共にする。青森市職員となってからは、「公務する舞踏家」として自身の踊りを模索し続けながら、2014年の定年退職まで勤め上げた。1983年に開設したスタジオ「生成空間オドラデク」は川仁宏の命名。日常にゆるやかに乱入することを目指し、農家の庭先、学校や市場などで踊る「オドラデク道路劇場」を国内外で展開、そこに暮らす人々を観客に踊り、「正ちゃんダンス」とも呼ばれ親しまれている。’96年度青森県芸術文化奨励賞受賞。
福士正一は青森を拠点にオドラデク道路劇場を主宰する舞踏家。青森市役所に35年間勤務しながら、路上や劇場での舞踏活動を国内外で活発に行ってきた。本作は2017年5月フランス旅公演の記録である。ストラスブール、ニームの街中、学校、ギャラリーなど各所で踊り、居合わせた人々と舞踏を通して交流する様が活写されている。パリでは、ベルタン・ポワレ劇場での舞踏フェスティバルに参加した。
1997年夏、釜山国際海浜舞踊祭に参加する福士正一の活動を追ったドキュメンタリー。福士が自らの舞踊哲学を語るインタビューのほか、福士に強い影響を与えた舞踏家森繁哉と民俗学者赤坂憲雄の対談、共に活動する福士輝子等の話しを通して、ユニークな活動を浮き彫りにしている。釜山の市場や海岸で即興で踊りながら見知らぬ人々の中に入り、その場その場で心の交流を生み出す様は、福士の活動スタイルの真骨頂を表している。