Objet α(オブジェ・アー)は、芸術、学術、文化の普及・振興活動を行う団体として2017年に設立された。以来、舞台の企画、映像作品の制作、メディアアートの制作ディレクション、オーディオヴィジュアル作品の発表。特に2020〜21 年にはピアノ・コンテンポラリーダンス・デジタルアートの総合芸術舞台作品を制作、上演した。また一方で、若手芸術家との支援・協働制作にも力を入れている。
一人の女性が成長していく過程を軸に、鏡のなかにみる“自己”という存在と他者の“眼差し”から見える自己存在との矛盾を軸に、“世界/全体”からみた自己と他者の入子構造を描き出し、”世界/全体”と個との調和と関わりについて無限に映し返す。ラヴェルの組曲「鏡」の作曲から100年を経て再解釈。音楽をヴィジョンとして読み解き、身体と映像を通して、音楽の向こう側にある物語を視覚表現とともに翻訳する。
神を求める様は古今東西、さまざまな喩えが用いられてきた。その中で、“女性に恋焦がれ一体となる”というメタファーはスーフィーの詩人からトルヴァドゥール(吟遊詩人)に至るまで、広く用いられてきたモチーフ。ラヴェルの組曲「鏡」を主題とし、現実と幻影が交差するコンテンポラリーな手法の中に、古典的な象徴を散りばめ、先端のメディア・アートを駆使した空間に光、映像、音楽がダンサーの身体に反射させる。
