演劇・戯曲を専門とする出版社
宮本輝の小説「幻の光」は女性の一人称で書かれていますが それを南果歩という女優を通してそっくりそのまま舞台にのせています。「幻の光」は死と生、虚無と希望、辛さと懐かしさ、悲しさと喜びがない混になった不思議な官能的な世界のようにも思われます。同時にこの作品には人間の生きるという営みに対しての、励ましと慈しみがあるように思えます。そのようなメッセージを舞台を込めて舞台化しました。
イタリアの現代作家ダーチャ・マライ―二が、波乱に満ちた生涯を送ったメアリー・スチュアートと、女性であることと政治家であることを見事に両立させたエリザベス一世という実在の二人の女王を通して、今という時を生きるすべての女性に、自立し強さを持って生きること、孤独であっても恐れずに、自分自身の生き方を貫いてほしいというメッセージを込めて書かれた戯曲の上演。「劇書房女性ドラマシリーズ」の一回目の作品。