5才よりバレエを始め、木佐貫邦子に師事し「neó」の創立メンバーとして数多くの作品に出演。98年より笠井叡に師事し「青空」シリーズや「透明迷宮」等に出演。01年より自主企画ソロダンス公演をスタート、たったひとつの身体が持つ隠された可能性を追求し、国内外で公演を行う。詩人、写真家、音楽家、ファッションデザイナー、美術家など他のジャンルのアーティストとの活動やダンサーとしてのオペラへの出演など精力的に展開している。
最小単位の「ひとつの身体」は舞台上でどう変容するのか---。「ひとつの身体」とは何か、という謎。上村なおかソロダンス第4弾。出演者は上村なおか、ひとり。
最果てで降る雨 からだに浸み込んでくる 沈みながら見る夢 浮かびあがり流れ落ちる記憶くりかえしくりかえしいつからなのかいつまでなのかからだは拡がっていき内が外になり 外が内になる溶け出していく液体の中を泳ぐ魚再び身をひたし もういちど溶ける境い目はもう ない遠く向かって 近くに向かってただひらすらに ずっと続いてゆくその先にしずくは落ちてくるか
闇の底の底空の果ての果て潜っていく闇に着床する種いのちの珠を孕む垂直に あいだを紡ぎながら丁寧に歩を進める重力の底深い空そこに咲く花