童司カンパニーは、狂言師故・二世茂山千之丞が興した会社です。 千之丞は古典芸能の世界に身をおきながらいつも新しいことに着目し、自分自身も狂言の枠にとらわれることなく新たな芸術文化の創造を目指していました。 その遺志を継承し発展させることがこれからの我々の使命であると考え、伝統芸能、オペラ、演劇、イベントなど様々な分野の企画制作を担っています。
三世茂山千之丞襲名披露公演
大蔵流狂言方茂山童司が三世千之丞襲名の際に演じた狂言。「花子」は特に演じるのが難しいとされ「披き」として初めて演じる際には大切に扱われる演目。男は、遊女花子が手紙をくれたので会いに行こうとする。妻には持仏堂に籠もって一晩座禅すると言い、邪魔をしないように言いつける。妻が覗きに来た時の対策に、座禅衾を被せた太郎冠者を身代わりに出かけるが真相を知った妻は激怒し、自分が座禅衾を被り夫の帰りを待つ。