TANAKA Naoko

1975年東京生まれ。美術家(インスタレーション/パフォーマンス)。ドイツ、ベルリン在住。
1999年に東京芸術大学大学院美術研究科修士過程を修了後、ユニオン造形文化財団在外研修員としてドイツ・デュッセルドルフ芸術アカデミーへ留学。2001-2009年、同地でコレオグラファーであるモルガン・ナルディと共にアーティスト・ユニット「ルディカ」として活動し、造形芸術と舞台芸術が深く融合したパフォーマンスやインスタレーション作品を多数発表。2010年、コンセプトから舞台造形、演出、音響、パフォーマンスまで全て一人で担当する制作スタイルでソロ活動を始め、共同制作/分業が一般的である舞台芸術の分野において、作家自身がパフォーマーとしてインスタレーション空間を変容させていく独特の表現形態で注目を集める。2011年より、光と影という単純な素材を元手に巨大な幻想的世界を作り出し、「見ること」「見えること」を拡張し省察する「影の3部作」を展開、欧州各国の国際的舞台芸術フェスティバルにて公演。3部作第1部である『Die Scheinwerferin (光を投げる女)』では、「インパルスタンツ(オーストリア/ウィーン)」、「チューリヒ・シアター・スペクタクル」等にて受賞。また、第2部となる『Absolute Helligkeit (絶対光度/絶対等級)』(12年制作/発表)は「大地の芸術祭/越後妻有トリエンナーレ2015」、第3部となる『Unverinnerlicht(内在しない光)』(15年制作/発表)はKYOTO EXPERIMENT 2017にて上演。舞台作品と並行し、場の持つ気配や背景を強く取り込んだインスタレーション作品も展開する。
ソロ活動のほか、ドイツ在住の音楽家オヴァル/マルクス・ポップ とのコラボレーションによる視覚音響パフォーマンスや、フランスの音楽家コリーン/セシル・ショットのミュージックビデオ制作など、活動の幅は広い。

※以上、2018年時点の情報

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