00年、21歳の時に劇団「毛皮族」を旗揚げ。2000年代、毛皮族は祝祭的な演劇作品の数々を上演し、旗揚げ3年目に4000人を動員する劇団となる。09年『セクシードライバー』、10年『小さな恋のエロジー』は岸田國士戯曲賞最終候補作。近年はコロナ自粛期間中に映像研究を重ね、videoプロジェクションをメインにした演劇作品『Gardenでは目を閉じて』を21年に製作・上演(U-nextにて配信中)、22年は野外演劇『セクシードライバー』で「映画=演劇」の新形態な上演プロジェクトを実行。19年~21年、3年間のセゾン文化財団・フェローII。
寂しさと不安を抱える女と男の会話劇「セクシードライバー」(09年初演/第54回岸田國士戯曲賞最終候補)を、21年コロナ禍の初春、無観客公演ならぬ"観客ひとり"公演と名付け、湾岸埠頭にて深夜3時開演の野外上演を決行。"観客ひとり"こと江本純子による80分の長回しRECの奇跡、それは映像としての奇跡だけではなく、演劇の奇跡にも重なる。そして仕上がった全編100分の天然野外劇シネマ、演劇=映画を成立させ
中年蜂フィメールno.20018とno.20019。この二匹の蜂、生まれて3日目まで女王蜂候補だった。働く庶民だと甘んずることができず、気持ちだけ貴族のまま、巣箱の中で働くフリをして生きてきた。そして届いた“黄紙”。中年蜂の宿命、内勤から外回り勤務への移動辞令だ。命はもう僅か。二匹は辞令を無視して巣箱を出ることを決意し、出発の夜・・。江本純子が静岡で煌めく「民」を取材し、仕上げた新作50分。