81年結成。作・演出の生田萬が主宰。「過去はいつも新しく、未来は不思議に懐かしい」という生田の言葉どおり、ノスタルジックなSFワールドが同劇団の真骨頂で、四畳半から宇宙空間へと見る者を連れ去っていく。80年代「小劇場ブーム」の中心劇団のひとつとして高い評価を得た。銀粉蝶、片桐はいり、山下千景などの個性派の俳優が活動した。
椅子の下にもぐりこんだまま眠ってしまった子供。さっきまであんなににぎやかに遊んでいたのに……。微妙な光がすべての音を奪ってしまったような室内に、不意に訪れた奇妙な無風状態そのもののような「劇」。