糸あやつり人形の技術を継承するとともに、現代に受け入れられる新たな糸あやつり人形劇の創造を目指し、糸あやつり人形芝居の創作・プロデュース、講座、ワークショップ、展覧会等、多岐にわたり活動を行う。代表作「平太郎化物日記」(2004年)、「高丘親王航海記」(2018)。
天竺を目指し旅する高丘親王が出会う数々の不思議な体験を描く幻想奇譚。澁澤龍彦の集大成といわれる遺作小説を原作に、時間錯誤、空間錯誤などさまざまなテーマが溢れ絡み合う世界で存在性や生と死を見つめる。伝説的舞台「平太郎化物日記」に続くITOプロジェクトと天野天街との共同創作2作目は、糸あやつりでしか成し得ない舞台芸術表現の不可能性へさらなる挑戦を果たした。2018年初演、2019年の再演を経た4年ぶり