演出家・舞台美術家の杉原邦生が様々な舞台芸術作品を演出する場として2004年に立ち上げ。主な作品に『エンジェルス・イン・アメリカ』第一部・第二部、太田省吾の名作を鮮烈に甦らせたKUNIO10『更地』、KUNIO14『水の駅』、最古のテキスト“Q1”版を新訳で上演したKUNIO11『ハムレット』、KUNIO15『グリークス』など杉原の演出力により戯曲はもちろん劇場空間自体に新しい風を吹き込む作品を生み出している。
桂吉坊が2024年3月に噺家25周年記念に3日間連続で開催した『三都勇劔傳』総まくり。2020年に観客を唸らせた元は講釈作品を落語化した「大丸屋騒動實記」に加え、阿波の武勇伝「船越重右衛門」と、歌舞伎演目「籠釣瓶花街酔醒」にも登場する佐野次郎左衛門が“百人斬り”と呼ばれるまでの悲哀と転落の物語「佐野次郎左衛門」の新作を加えた3作品を木ノ下歌舞伎主宰の木ノ下裕一が補綴し上演した『三都勇劔傳』。