俳優/脚本家 山下/山猫智代と演出家/スタッフ 水野/犬野玲子による演劇ユニット。 2人が「アーティストとして社会とどう向き合い、今何を届けたいか」頭としっぽを振ってひねり出した作品を上演する。2023年度からは海外戯曲にも取り組み、世界を通して自分たちを見つめる創作にも力を入れている。 その他、市民に向けたワークショップや本読み会など多岐に渡り演劇イベントを開催中。
渡良瀬遊水地で葦焼きが行われているなか、ひとりの女がこの世から消えてしまいたいと思った。現代を生きる30代女性、成田みのるが葦原の向こうへ歩いて辿り着いたのは、生まれる前の世界、生成の国である「未世」であった。記憶を失ったみのるは、未世のヒトビトに助けられ、なぜ「未世」へ来たのか思い出すとある行動に出る……。「生まれるとはなにか、この世に存在するとはなにか」を問う、大人のファンタジー。