江戸以来の子どもたちの遊びを大人たちが夢中になってやる。それだけのことに客席の子どもたちは熱狂し、そして、僕は、何度も涙してしまった。町のアチコチに空地があって、子どもたちが遊びを工夫していた時代の、なんという想像力の豊かさ。一本の縄や棒が、魔法のように活躍する。だから、舞台の道具はトランクに納まってしまうのである。まさに世界に通じる舞台であった。能・狂言もさることながら、この劇団をもっと世界に送