宮本輝の小説「幻の光」は女性の一人称で書かれていますが それを南果歩という女優を通してそっくりそのまま舞台にのせています。「幻の光」は死と生、虚無と希望、辛さと懐かしさ、悲しさと喜びがない混になった不思議な官能的な世界のようにも思われます。同時にこの作品には人間の生きるという営みに対しての、励ましと慈しみがあるように思えます。そのようなメッセージを舞台を込めて舞台化しました。