【あらすじ】昭和49年、田中角栄は総理大臣を辞任、意気消沈しているところにロッキード事件が襲い、自民党を離党するもなおも裏で権力を操る院政時代が続く。若手の芽が摘まれることに業を煮やした竹下、金丸、小沢が一念発起、田中を裏切る。田中はショックで倒れ、歩くこともままならなくなる。それでも田中の復活を信じる新潟県民はトップ当選というエールを送るのだったが、巨星が堕ちる時は刻々と迫っていた。
【あらすじ】昭和46年、田中角栄は総理大臣への野望を自覚していた。しかし現総理である佐藤栄作は実兄岸信介の意向により福田赳夫に禅譲することを決めていた。日本列島改造論を引っ提げ国内経済を重視する田中と憲法改正を是とし節度ある生活を目指す福田、どちらの政治思想が世の中を動かすのか、思想と金が飛び交う史上最大の「戦争」の火ぶたが切って落とされた。
今まで何千何万もの仲間たちがこの場所を駆け抜けた風が吹けば砂塵が舞い上がり雨が降れば泥の海になるそんな場所を俺は走る金とか欲望とかそういうことはよくわからない夢とか希望とかそういうこともよくわからないだけどコーナーを曲がって最後の直線湧き上がる大歓声の中をただ真っ直ぐに先頭を走る俺はこの瞬間の為に生まれてきた競走馬なら誰でも必ずそう思う
医学の神アスクレピオスの持つ杖には一匹の蛇が絡みついている。ある日、蛇は主の杖から這い出して薬品調剤を司る天秤にこう言った。「人間の命の限界を超えてみないか」天秤は頷いた。なんと素晴らしい提案だろう。人間の命の限界を超える。蛇も天秤も本気だった。しかし蛇は神ではなかった。彼らはその事に気付かなかった。医学と薬学。命と交差する学問の前で欲と虚栄と自尊に溺れる彼らの姿はまるで人間の様だった。
