バルニエ石鹸の社員クリスチャンは、会社の機構を見事に操って大金をつかみ、社長令嬢に求婚する。ところが彼が「社長令嬢」と思い込んだのは人違いで、本当の社長令嬢は運転手と熱い仲。しかも子供まで出来ているとあって父親のバルニエ社長は大弱り。そこへ玉の輿で男爵夫人となって家を出て行くお手伝いが、カバンを取り違えて出て行ってしまう。カバンには会社の裏金が入っていたため、バルニエ社長の困惑は絶頂に…。
祖国ソビエトに忠誠を誓う女検察官ニノチカは特命をおびて花のパリに乗り込んだ。あでやかなパリの香りに染まりつつあった先乗り三人組もささやかな贅沢は徹底的に糾弾された。彼女の崇高な理想の前には資本主義社会の常識は通用しなかった。勿論、恋や愛などは存在さえしない。とは云え処はパリ、甘い夜霧は、木石の如くき彼女の身体を、やさしく包みはじめていた…パリの街を背景に、貴族出のパリジャンとのラブロマンス。恋の鞘
新宿・歌舞伎町に残る、最後の「キャバレーミラクル」もあと一週間で閉店することが決まっていた。スター歌手を夢見て上京し38年。いまは、この店のシンガーとして歌い続けている2人の女性、スミ子とカズエ。明日を夢見て、夢に敗れ、愛と幸せを求めながらも、ステージで生きる事を選んできた彼女たち。 いま、場末の歌手人生が終わろうとしている。そんな彼女たちに起こった『ミラクル』。それは‥‥?
2016年、ネット上で動画がバズり、オールドガールズ「O.G.」として一躍スターになったスミ子とカズエ。しかし、あれから9年、世の中は「O.G.」を忘れ、今やカズエは失踪?スミ子はひとり、熱海の地に流れついていた。「歌」への想いは、もう遠くに行き去ったのか。そんな時、スミ子のスナック「ミラクル」に、不意にカズエが訪れた。再会によって、運命の時計はふたたび回りはじめる⋯
