「生態系カズクン」外伝 生態系カズクンの物語の裏側で猫似のカズクンをはじめとする動物たちがどのような日常を送っていたのか。
九州の棒ヶ削(ぼうがずり)に住む一族、麦山家の物語。祖母が亡くなった葬儀の日、祖母のご遺体が入った棺桶が部屋に運び込まれてくる。ご遺体に「魂」が宿って無いのでこのままでは葬儀を続けられないのだという。一族は祖母の魂を呼び戻すべく、棺桶を囲んでにぎやかに騒ぎ始める。果たして祖母の魂は戻って来るのだろうか、無事に葬儀は執り行えるのだろうか。その状況を猫に似た動物、カズクンがかなめ石のように鎮座し見つめ