初の海外ツアー作品。イギリスのカーディフで世界初演を果たし、ロンドン、北米ポートランド、ニューヨークを巡って、東京と大阪で凱旋公演をした。本編は、ニューヨーク、ジャパンソサエティ上演時の記録。当時の指輪ホテルは、女性パフォーマーのみで構成される作品群が多く、死生観、社会観、世界観のあり方を、女性の生活史を通して提示していた。観客には、「Mean Girls!」や「Stunning!」と声をかけられ
如月小春さんの訃報が、2000年12月にニューヨーク滞在中の羊屋白玉に届いた。その後、小春さんの『DOLL』再演の依頼があり、初演から20年、『DOLL』は指輪ホテルの『情熱』となって蘇った。昭和58年に海に消えた少女たちが、平成15年、ビルの屋上のテニスコートに舞い降りた。女子高生の自殺を扱った作品『DOLL』。小春さんが遠投した「少女たちの死のゆくへ」を受け止め、「生の感触」として、さらに遠く