九州の海沿いの街で、今は亡き恋人の忘れ形見である一人娘、真波と暮らす凪は、父親は死んだことだけを話し、名前も教えていない。ある日、凪が営む食堂に、凪の大学時代の友人らしい白石という男が訪ねてくる。食堂に集う人々との会話から、凪の亡くなった恋人は在日コリアンであったこと、映画監督を目指していたこと、周囲の偏見や差別のため、二人は離れ離れにならざるをえなかったことなどが明かされていく。