能楽を旅する – Journey through Nohgaku – 岡山後楽園 特別公演
我が手にかけた敦盛の菩提を弔う蓮生法師(熊谷次郎直実)が須磨を訪れ、草刈男達に出会うと、中の一人が平敦盛の亡霊であるとほのめかして消える。その夜甲冑姿の敦盛が現れ、一ノ谷の合戦の有様を物語る。十六歳で戦死した若武者の可憐な情趣が窺える修羅能。
物語の舞台は絶海の孤島。飲むと永遠の命を得ることができるという“不老長寿の泉”を巡り、その泉の守り役の鷹姫、何十年もの間、泉から湧く水を待ち続ける老人、そして、新たに水を求めに来た若き王子・空賦麟(くうふりん)、それぞれの水を求める苦悩を嘆き謡う…。今から100年以上も前、ノーベル文学賞を受賞したアイルランドの詩人ウィリアム・バトラー・イェイツは能の世界に影響を受け、劇作品『鷹の井戸』を執筆しまし