「本物とニセモノの間に見世物がある」を掲げるオムニバスコント集。本人たちが本人のまま謎の暴れ草刈り機に巻き込まれるなど、演劇における本人性の効果や、ユーモアにおける場合など演じることそのものがさまざまなコントから浮かび上がる。
認知科学の分野ではユーモアとはエラー発見の報酬としての喜びであるとされる。ボーナスだと言われてナスを渡された人が喜ぶ。「どうして私達はエラーを発見して喜んでいるのか」をぬいぐるみのユモ氏が語りその実例として40演目近いショートコントが行われる。レクチャーパフォーマンスとしてのコント公演であり、明日のアーの10年に及ぶユーモアの探求によってこれまでわかったことを伝える集大成的作品。
1分にも満たない短いコントをつなげていくスタイルになった明日のアーがコロナ禍で失われた「集団のノリ」をテーマに作成したオムニバスコント集。世の中はようやく飲み会が解禁され、おそるおそる社会が復調しはじめるその緊張感と身体性と群れとして暮らすヒトの生活について。暴れ草刈り機というその後の明日のアーにおいて不幸と暴力性の象徴となるものが初めて登場する。
