時間に打ち捨てられた湖畔の劇場は今や無人の廃墟。のはずが、何かが中で蠢いている。貝殻がうず高く積まれた山から異臭が漂う。真夜中に群れる真っ黒な浮浪者の影。彼らはヤチマタの境を越えてやってくる。魔人猿田彦が巡回する半透明有刺鉄線の柵を隔て、ヒラフ貝の吐息が織りなす脆弱な虚構の物語と、荒野をさすらう流賊達の無頼な生き様が、渦を巻いて混ざり合い、警告の鐘を奏で、やがて湖底の怪物の目を覚ましてしまう。
東京郊外にある今は珍しい下宿屋。夢を求め大志を抱き若者たちが集っていたのは昔のこと。大家の4兄妹と、今は行き場のない愉快なおじさん達が面白おかしくすみ暮らしている。そんな下宿にかつて一世を風靡した巨大な女レスラーが入居してくる。もりあがるおじさんたち。しかし、その下宿に奇妙なことが起き始め・・・ 懐かしい下宿物へのオマージュを込めて送る、「動物電気の昭和まんが劇場」です。
舞台は近未来の首都圏。ひょんなことから火災現場で一人の女性を助け出す独身男性マスダ。彼は彼女に一目ぼれしてしまう。彼女の通う歌謡スタジオを見つけ出し通い始めるマスダ。家族たちも巻き込んで恋の駆け引きが始まる!しかし彼女たちに幻滅されてしまうマスダ。彼の抱える根本の闇とは?そして彼の求める完璧な熟成女とは?そして歌謡スタジオは、土地の神様をも巻き込んでとんでもない事になっていき・・・。動物電気が近未