組織は腐敗する、革命は堕落する。いかなる組織も、いかなる革命も。都市近郊の閑静な住宅街。ごく平凡な家庭が、二つのテロを企てる過激派集団のアジトになっている。空港突入と大使館襲撃。日常を引きずりながら突き進む、彼らの革命はどこへ向かっているのだろうか。2017年4月に入学したこまばアゴラ演劇学校“無隣館”3期生と青年団有志による合同公演として、 2012年に上演された『革命日記』を6年ぶりに再演。A
都会から遠く離れた山里にある、名もない湯治宿にやって来た人形師の親子。父親の方は身の丈が三尺ほどしかない小人症の老人で、息子は表情がなく仮面のような顔をしている。ふたりは上演依頼の手紙を貰ってこの宿に来たが、地元の湯治客に訊いても、ここは無人宿で、そんな手紙を出す者などいないと言う。依頼主不明のまま、帰る手段がなくなり、仕方なく一泊することに。風変りな親子と湯治客らの奇妙な一夜がゆっくりと過ぎてゆ