それでもいいと思ってた。幸せだったから。離婚後、疎遠になってしまった息子に重なる路上シンガーの男・翔真(鈴木拡樹)。私・時子(高橋由美子)は、この男に多額のお金を貸している。これまで感じてきた心の隙間、寂しさを全部、翔真が埋めてくれている。ある日、NPO団体を名乗る柏木(矢部太郎)という男が店へやってくると、翔真のことについて私にいくつか質問をしてきた。そして、「翔真という男に騙されているんじゃあ
とある森林にて、狐に囲まれた一人の女が発見された。 発見時、その女、マリアは記憶が完全になく、1冊のノートを大事そうに抱えていた。 その中身は「>」記号に埋め尽くされている解読不可能のものであり、 マリアはそれが、屋根裏部屋で見つけた祖母の日記であるとかたくなに主張する。 彼女の失われたルーツを探ろうと、『劇団芸能革命』は演劇探偵を開始。その調査による情報をもとに、 劇団芸能革命は失われたマリアの