自分はどこからやってきたのか、をテーマに実験的ソロダンスシリーズ「てふてふ」は木佐貫邦子23歳1982年に開始している。その7作目となる「てふてふ七」は、前作である「てふてふ六」で様々な光と闇を見た挙句に出涸らし状態となった身体が次のステージへと這い出て来て吠える再生物語である。「てふてふ六」までが、妄想の数々で形成されていたとすれば、この「てふてふ七」はその妄想の枯渇から立ち現れた内的な現実の形と言える。
京都府舞鶴市生まれ。
1981年よりソロダンス活動を開始。1982年~1988年の実験的ソロシリーズ「てふてふ」9作が初期のスタイルを形成した。1984年のカリフォルニア大学サンタクルーズ校でのパフォーマンスがきっかけとなり、翌年のNY、ロサンゼルス、その後のシドニー、ベルリン公演に繋がる。2004年からは桜美林大学芸術文化学群にて学生と共にダンスを考え、バトルし、活動する日々。