岩名雅記舞踏ソロ・1989ー1993年ヨーロッパ公演の記録。 ヘルシンキ:「即興」1993 / パリ:「すさび」 1989 (Espace Boris Vian)、「冷曲」1990 ・「光の肉」1991 (Théâtre des Amandiers)、「水引に胡蝶」1992 (Théâtre Montorgueil)、「しずがみ」1993 (Lavoir Moderne Parisien)
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
1945年東京生まれ。演劇活動を経て、75年師もなく突如ソロ舞踊を開始。84年迄に全 裸、不動、垂立 による実験的ソロ・パフォーマンスを150回以上にわたって展開。83年仏 アビニョン国際演劇祭招待を機に活動の中心をヨーロッパに移す。45 カ国120都市でソロ活動を展開。 96年フランス南ノルマンディにアトリエを開設。初の長篇舞踏劇映画「朱霊たち」を2006年に制作、2008年ポルトベロ国際映画祭(英 国)でグランプリ受賞、2010 年から2017年にかけて長編「夏の家族」、「うらぎりひめ」、「シャルロット/すさび」を完成。 2020年11月11日ノルマンディ自宅で死去。
絢爛・KENRAN(即興)
この作品は、岩名雅記が居を構えるフランス・ノルマンディーにあるスタジオLa Maison du Butoh Blanc(白踏館)を舞台に、1998年から岩名によって始められ、毎年開催されたフェスティバル“Festival des Arts Danse Directe (’直接的ダンス’)“ にて上演された。岩名の最初の妻が治癒の見込みのない難病を苦に自死したばかりの時で、そのため「Y」へ捧げられて
セクシュアル・マイノリティとして差別される人々がいる一方で、傲慢さによって際立ち、美しさによって認められる人々がいる。年をとることは、衰え、醜さ、錆びつくことと同義ではない。この矛盾した二面性、内なる不調和こそが、物事を刷新するのである。ー岩名雅記