会場はまさかの巨大スタジアム!パフォーミングアーツと、スポーツの狭間で繰り広げられる〈スペクタクル=見せ物〉
人と人が殴りあい、肉体を衝突させあうスリリングなパフォーマンスで人々を魅了し、いまや現代アートの領域でも活発に活動するcontact Gonzo。舞台作品としては、写真家のホンマタカシを巻きこんだ作品や、パフォーマンスが発する音のみを多チャンネルスピーカーから聞かせる音響作品など、透徹した思考と大胆なチャレンジで、既存の舞台作品の枠組みを悠然と乗り越えてきた。
KYOTO EXPERIMENT初登場となる彼らは、京都サンガF.C.のホームスタジアムとしてもおなじみ、西京極スタジアムを会場に選び新作を発表する。一定のルールという規範のもと、圧倒的な身体性を見せるスポーツ選手のパフォーマンスに、パフォーミング・アーツへと通じる可能性を見出したというが、はたして収容規模2万人を超える巨大スタジアムでの作品上演は、いかにして成立するのか。当日は、国内外にその名を知られたバンド「にせんねんもんだい」が生ライブでバックアップする。古代ローマで生まれたコロッセウムのスペクタクルから、オリンピックの熱狂まで。スタジアムにまつわる数々の記憶を参照しながら、動きそのものが人々を魅了する仕組みを新たに思考する、彼らの試みの行き着く先は!?
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
オンデマンド配信。事前に会員登録が必要です。(月額1,045円)
contact Gonzoは、殴り合いともダンスともつかない即興路上パフォーマンスを繰り広げる日本のチーム。2006年に垣尾優(現在は別活動)と塚原悠也により結成。ダンスの技法であるコンタクト・インプロビゼーションやロシアの合気道と呼ばれる格闘技システマをミックスしたパフォーマンスを、公園、街頭、森、核シェルター、地下道などで公演し、映像を即時動画配信サイトにアップする。contact Gonzoとは、集団の名称であると同時にその実践の方法論の名称でもある。