株式会社サイでは代表を務める演出家・小池博史の構想のもと「小池博史ブリッジプロジェクト-Odyssey」と称し、創造性を核とした「創作」「教育」「発信」を三本柱に据えた、舞台公演制作・創作ワークショップ・教育事業等を行う。50以上の国と地域で80作品以上の制作・公演を実施し、さまざまなコラボレーション作品は国内に限らず海外でも高い評価を受けている。近年は「銀河2072」(2022)など、映画制作にも取り組む。
すれ違う愛情や嫉妬心、悲しみ、激情を古代インドの叙事詩「マハーバーラタ」の幾多の登場人物からビーマとドラウパディという特徴的な人物を取り出し、古今東西に通じる男女の心の機微を、夏目漱石の「夢十夜」の形を借りて奏でる詩的で幻想的な作品です。
宮沢賢治シリーズ
宮沢賢治の代表作「注文の多い料理店」を空間演出家・小池博史が舞台化。人間と自然のあり方の深淵部まで降りていく童話を通じて、「人々は自然とどのような関係性を結べばいいのか」という問いを観客に投げかけている。また、出演者が人間と動物の一人二役を演じることで、人間と動物の境界がしだいに溶解し、人間も動物と同じ地平に立つことを実感させるものである。