2001年設立。 ソロ・パフォーマンスを軸としながらも、作品ごとにダンサーや俳優、音楽家や美術家をゲストとのコラボレーションは、枠を超え、ヴィジュアルアートや音楽、建築やデザインなどのクリエイティブ・ワークと呼応するパフォーマンスとして注目を集めている。サイト・スペシフィックなアプローチや、身体と共振するライブ演奏、メカニカルな装置の導入等を通じて、身体表現の新たな地平を切り開こうとしている。
「売り子」は絶えず可動式の椅子に座り、腰は2本の伸縮性のロープで結ばれ、その端はKIOSKの店舗の中に繋がれている。「店舗」=KIOSKと化した身体は、「店を開店し商品を並べる」という労働行為を、「機械的」動作に象徴化した反復運動によって表す。〈拘束された身体〉を駆使し労働をする女からは、被抑圧者の無情や自由の希求、労働の労苦とそれに熟練した誇りなど、様々な感情の様相が浮かび上がる。