金沢21世紀美術館は多様性が尊重され、芸術文化を通じた社会参加が多くの人によってなされる施設を目指しています。その一環として、耳が聞こえない「ろう俳優」と創作活動を行なっている劇作家で演出家のピンク地底人3号氏を招き、コミュニケーションについて考えるワークショップやトークを手話通訳付きで開催してきました。この積み重ねを経て、2024年に手話・発語・映像・字幕で楽しむ童話劇『家電の王子さま』を上演しました。
主人公「がっちゃん」は5歳の男の子。冷蔵庫のお母さんと仲良く暮らしています。幼なじみのケトルちゃん、テレビに掃除機、洗濯機にヒーターなど、お友達もたくさんいます。がっちゃんの冒険談は成長記のようであり、廃品家電の姿を通じて「物と地球と人」の未来像を問う絵本のような世界。13の登場人物は、実際に舞台に立つ俳優、舞台袖でセリフ発する人、そして映像でセリフを手話で表現する地元のろう者が演じました。