劇作家・演出家の柳生二千翔が代表する演劇ユニット。2013年から2021年まで活動。劇空間と外部環境をシンクロさせ、物語が鑑賞者の生活と地続きに繋がっていく作風が特徴。正しい/間違い、良い/悪いなどと単純化されない、“世界への新しい眼差し”を提供することを試みる。 2016年、第4回せんだい短編戯曲賞大賞受賞。2018年、本多劇場「下北ウェーブ2019」選出。同年、第1回人間座田畑実戯曲賞受賞。
■あらすじ太古より山に住む謎のいきもの・獸(ケモノ)。〈青い山〉と〈白い山〉の間を走る、大きな谷の集落に住む山のひとびとは、獸ととくに接することなく、しかし存在は常に感じながら、日々共に生活してきた。あるとき、獸ははじめて人を殺す。憤った集落の男たちは討伐に向かうが、皆返り討ちに遭う。生き残った数少ない者たちは獸を恐れ、集落を捨てて山を降りる中、猟師・シラスは鋭い目で森を睨みつけながら 山を登り続