2001年東京で結成。2013年より「アマヤドリ」に改称し、広田淳一によるオリジナル戯曲を中心に活動。古典にも取り組み、日本各所で公演・ワークショップを行う。さりげない日常会話と仰々しい詩的言語を駆使し、身体性も絡めた表現を展開。群集を変幻自在に扱う演出を得意とし、随所にクラッピングや群舞など音楽・ダンス的な要素も取り入れ、リズムとスピード、熱量と脱力が交錯する「喋りの芸」としての舞台を志向している。
舞台は「自由」が大いに拡大され、刑務所までもが半民営化されたリバタリアンの行政特区。日本でありながら、今の日本とはちょっと違う、そんな場所。ストーカー殺人、安楽死殺人、死刑廃止論、結婚制度、出産前DNA鑑定など、現代人の抱える答えの出ない問いを濃密な会話劇で展開します。アマヤドリのお家芸ともいえる群舞を封印し、音響効果を排した対話劇。2014年に好評を博した悪と自由の三部作第一弾の再演となります。
2021年再演版
男性キャストのみによる、ごく小さな日常の一コマを巡る物語。しょうもないけれど、誰もが身に覚えのある小さな「裏切り」を素材とし、信頼とは何か? という胃の痛くなるようなテーマを浮かび上がらせます。とある休日、ロードバイクで旅行に出掛けたサラリーマン五人組は、山深い温泉宿に立ち寄った。ささいなことから言い争いを始める五人。口論は、やがて思わぬ方向に発展していき、遂には修復し得ないほどの混乱に……。