向井山朋子 - ピアニスト/アーティスト/ディレクター
オランダ、アムステルダム在住。1991 年国際ガウデアムス演奏家コンクールに日本人ピアニストと して初めて優勝、村松賞受賞。アンサンブル・モデルン、ア ンサンブル・アンテルコンタンポラン、ロンドンシンフォ ニッタ、ロイヤルコンセルトヘボウなどにソリストとして招聘され、新作の初演に携わる。近年は従来の形式にとらわれない舞台芸術やインスタレーション、映像など女性性を核に身体性、セクシャリティ、境界、記憶、儀式、時空など異なるテーマを横断する作品の制作・発表を続けている。2007年、向井山朋子ファンデーションをオランダに設立、2015年には日本で一般社団法人 ◯+(マルタス)を設立し、プロデュースの分野でも活躍。 https://multus.tomoko.nl/
この作品の主人公は、原美術館そのものである。1938年に建設された私邸が私立の現代美術館として1979年に開館した。渡辺仁の手になる設計は、アール・デコが香るモダニズム建築の傑作とされる。本作の冒頭に出てくる、宇宙船の内部のような空間など、建物そのものが美術品だといえる。小ぶりな前庭は多くのダンサーからも愛され、数々のパフォーマンスが行われた。しかし残念ながら老朽化により閉館が決定。多くのアーティ
A Live vol. 3
バーチャルな新しいプラットフォームを探る目的でコロナ時に始動した、向井山朋子のオンライン・ライブシリーズ第3弾。本作は、ピアノ演奏とヴィンセント・ファン・ゴッホの絵画の対話をキーワードに、閉館後のゴッホ美術館(アムステルダム)にて撮影されました。近代絵画のイコン「ひまわり」を始めとした名画を前に、バロックからコンテンポラリーまでの楽曲の断片がまるでタペストリーのように展開する、夜の美術館ライブ。