2020年、豊岡演劇祭は、演劇やダンスを中心とした舞台芸術フェスティバルとして始まりました。その第1回はコロナ禍の影響を受け、感染症対策を施した上で客席数を半分にして実施。2021年は緊急事態宣言発出を受け中止されました。実質第2回の開催となった2022年は、のべ10,000人の目標来場者数に対し、18,250人と大きく上回りました。
豊岡演劇祭はアジア有数のフリンジ型の国際演劇祭を目指しています。
国内外のアーティストの創造発信や交流する場を生み、多様な文化や価値観に市民や来訪客が触れる機会を創出することで、芸術文化の振興や国際交流に貢献したいと考えています。
また、豊岡演劇祭は観光とまちづくりと連動したフェスティバルでもあります。
フェスティバル運営を通じ、回遊性向上に関する施策、公共交通のモビリティ実証実験、地域通貨の導入、観光事業と連動したプログラム造成、市民参加のプログラムやワークショップ開発など、さまざまな施策を通じて地域社会に還元することを目的とした取り組みを行ってきました。
これら文化観光推進事業に関する活動が評価され、2021年には文化庁「スポーツ文化ツーリズムアワード2021」文化ツーリズム賞を受賞しました。
2021年開学の芸術文化観光専門職大学とは、プログラム造成や学術研究に関する連携を進め、事業推進、学術的評価や効果測定を通してその知見を還元し、地域社会に一層貢献をしていきたいと考えています。
フランスで『別れの唄』を大ヒットさせた平田オリザとロアン・グットマンのコンビが、日仏の学生と共に送る新作スペースコメディ。3023年、銀河系の様々な星に散らばった人類が、ふたたび地球を目指すことに。日本とフランスの青年たちが合同で過ごす宇宙船の中、異なる歴史を学んできた若者たちの喜悲劇が展開される。
9つのエリアで展開された豊岡演劇祭2022。劇場に限らず、魅力的なロケーションで実施された演目の数々には、多様な観客・演者が参加した。大小様々な演目は、熱気・笑い・悲しみ・静寂・興奮・活力・喜び・戸惑いなど、様々な情動を誘発する。映像作品『豊岡演劇祭2022の記録』は、その一部を映像によって追体験させてくれる、短い記録である。