「銀河ステーション…」
星祭りの夜、1人寂しく夜空を見上げるジョバンニの耳に突如響く車掌の声。
親友カンパネルラとともに“本当の幸せ”を求めて様々な星座を旅し、2人の行き着く先は…。
宮沢賢治の名作童話を、「友人の死を受け入れることで成長していく少年の物語」というシンプルな構成にして鮮やかに舞台化。2011年にフランスの子どもたちのために仏語版がつくられ、その後、日本語版を制作。小説『幕が上がる』の背景ともなった作品です。
国内外でたくさんの旅をしてきた、大人も子どもも楽しめる作品を今回、初めて舞台手話通訳付きの公演として発表します。
※舞台手話通訳について
舞台作品の進行に合わせ、セリフや音の情景などを手話で伝える同時通訳のこと。通常の手話通訳とは異なり、演出家および手話監修のもと、通訳者も1人の出演者として舞台上に立ち、セリフや効果音、音楽などを観客に伝えます。
2020年に始まった国際舞台芸術祭です。豊岡市を中心に、但馬内をエリアとして9月中旬に開催されています。城崎国際アートセンターや豊岡市民プラザ、豊岡市民会館などの劇場施設に加え、神社や広場など、まちの至る所で演劇などの公演が行われます。
フランスで『別れの唄』を大ヒットさせた平田オリザとロアン・グットマンのコンビが、日仏の学生と共に送る新作スペースコメディ。3023年、銀河系の様々な星に散らばった人類が、ふたたび地球を目指すことに。日本とフランスの青年たちが合同で過ごす宇宙船の中、異なる歴史を学んできた若者たちの喜悲劇が展開される。
9つのエリアで展開された豊岡演劇祭2022。劇場に限らず、魅力的なロケーションで実施された演目の数々には、多様な観客・演者が参加した。大小様々な演目は、熱気・笑い・悲しみ・静寂・興奮・活力・喜び・戸惑いなど、様々な情動を誘発する。映像作品『豊岡演劇祭2022の記録』は、その一部を映像によって追体験させてくれる、短い記録である。