2016年、安藤奎(劇作家・演出家・俳優)を主宰として旗揚げ。2021年、俳優の深見由真、菅原雪が加入。茶の間やオフィスから始まる日常が少しずつズレていき、いつの間にかとんでもない世界に変わってしまうという作風が特徴。「地上の骨」(2023年)で岸田國士戯曲賞最終候補にノミネート。「歩かなくても棒に当たる」(2024年)で岸田國士戯曲賞受賞。
休日の朝、家のゴミを出そうとすると、すでにゴミ収集車は行ってしまっていた。どうしてもゴミを出したいという思いが、世界を悪い方向へと導いていく。
いつも通りの慌ただしいランチタイム。ある契約社員の男は魚を飲み込むと、喉に骨が刺さる。でもそんなことには構ってられない。日々の雑務で忙しいのだ。ところがどんどん骨は成長する。喉を突き破り、肉がつき始める。ほとんど魚人間になった男に、同僚が気づく。たぶん、あなた新人類よ。進化して初めての人間となった男の孤独を目の当たりにした部下は、その姿に昭和の父親の面影を見た!
ある平穏な仕事帰り。友人と並んで歩いていると、ランニング中の男が肩に激しくぶつかってくる。男は謝らず「横並びに歩いていた方が悪い」と言い放つ。やがて街ではランニングブームが加熱し、走る者たちが急増。あるとき、道の途中に並行世界が現れ、彼らは迷いなくそこへ走り込んでいく。
