いつも通りの慌ただしいランチタイム。ある契約社員の男は魚を飲み込むと、喉に骨が刺さる。
でもそんなことには構ってられない。日々の雑務で忙しいのだ。
ところがどんどん骨は成長する。喉を突き破り、肉がつき始める。ほとんど魚人間になった男に、同僚が気づく。たぶん、あなた新人類よ。
進化して初めての人間となった男の孤独を目の当たりにした部下は、その姿に昭和の父親の面影を見た!
2016年、安藤奎(劇作家・演出家・俳優)を主宰として旗揚げ。2021年、俳優の深見由真、菅原雪が加入。茶の間やオフィスから始まる日常が少しずつズレていき、いつの間にかとんでもない世界に変わってしまうという作風が特徴。2023年、MITAKA"Next"Selection24thに選出。同年、「地上の骨」で第68回岸田國士戯曲賞最終候補にノミネート。