俳優・龍昇が1985年に旗揚げ。年1~2本のペースではあるが、着実に作品を発表し続けている。ひとりの役者が、作家・演出家・キャスト・スタッフを雇い、プロデュースするというスタイルを40年近く貫いている。これまでも様々な作家(平田オリザ・平田俊子・犬井邦益)や、演出家(佐藤信・岡本章・松本修・福井泰司・大橋宏)と手を組み、生み出された作品は多岐に渡るが、集団としてのポリシーは「役者が舞台上にしっかりと立ち得る劇空間を創りあげること」であり、その実現のためには手間暇を惜しまない。2005年より夏目漱石作品の舞台化に挑戦。2008年~2010年にかけて前川麻子作品に取り組み、「モグラ町シリーズ」三部作を上演、2014年は作・演出に少年王者舘の天野天街を迎えた温泉ドラゴンとの共同企画公演「カム伝」が世代を超え大きな反響を呼んだ。また井上ひさし作「父と暮せば」を2018年と2022年に上演し、新境地を開いた。常に新しさを追いながらも大人の鑑賞に堪える芝居づくりを目指している。