丹波哲郎氏が主宰する丹波道場出身の與儀英一らを中心に1984年設立。児童演劇を携えて学校上演を始め、93年には大人向けの公演をスタート。時代の転換期に生きた熱き男達を描いた幕末維新シリーズを連続公演。代表作は「岡田以蔵」「新撰組」「明治仁侠伝」。個性豊かな俳優達が、スピード感溢れる演出でソウルフルに演じている各作品は華麗な殺陣にも定評がある。2014年 舞台演出家の関聡太郎氏を企画演出に迎えた、地域密着型「め組の祭り芝居 鼠小僧」は殺陣は勿論、俳優陣の太鼓演奏を盛り込み、涙と笑いの感動作。
武家政権が始まって二百年が過ぎたある時代強烈な個性と権勢欲を持つ一人の男が将軍の座に就いた。将軍は、武家棟梁の座に飽き足らず日本の頂点に立つ事を夢見た。即ち、帝の座を奪う事である。将軍には寵愛する美しい役者がいた。その名は鬼夜叉。将軍の庇護のもと、その芸の道を極めつつあった鬼夜叉は、しかしある日、将軍の野望を知る。鬼夜叉は尊皇の志厚い忠臣楠木政成の血を引く一族の末裔であった。愛する将軍か、はたまた
劇団め組が挑む「祭り芝居」の第一弾は、江戸の義賊と謳われた鼠小僧の物語。ヒーローである前に親であり、善と悪との狭間で葛藤する鼠小僧とともに、隅田川に立ち上る花火のような江戸庶民のエネルギーを描きます。