社会とつながろうとして失敗した家族は海の上で暮らしていた。漂流するその家族たちにゆっくりとガレキが、家のガレキが、近づいてくる。ガレキは漂流家族たちの間をぬって海辺へと流れてゆく。家族たちは新しい社会とのつながりを求めてそのガレキを追うが…。
シェイクスピアの「ヴェニスの商人」を下敷きにした鄭義信による日本未発表の音楽劇。2014年4月に韓国のソウル獎忠洞(チャンチュンドン)の国立劇場タロルム劇場で初演。元宝塚歌劇団月組男役トップスターの剣幸と、劇団☆新感線の右近健一を客演に迎え、ピッコロ劇団と関西で活躍する俳優陣が結集しておくる、歌って踊って笑って泣ける関西風シェイクスピア音楽劇。
慶長5年(1600年)、関ヶ原の戦いで出会った落ち武者と戦場泥棒の浮浪児たち。むささびのお霧、人の心を読み取ることの出来る離れ猿の佐助、腕自慢のずく入の清次、戦場でギターをかき鳴らすキリシタンの望月六郎……などなど個性豊かな面々。のちの真田十勇士である。慶長19年(1614年)、徳川対豊臣の大坂の陣が勃発、智将・真田幸村とともに劣勢の豊臣方として参戦する真田十勇士。豊臣秀頼・淀君母子に寄り添う大坂
『小説神髄』『当世書生気質』で近代文学の誕生に貢献し日本初のシェイクスピア全巻完訳を成し遂げた巨人、坪内逍遙。しかしその人生は、挑戦と失敗の繰り返しだった...。江戸から明治へ。時代の狭間で、時に滑稽と笑われながら日本独自の新たな演劇の創造に情熱を燃やし続けた逍遙。彼の破れた夢の残照から現代を照射する!
優柔不断で頼りにならない映画監督、人の迷惑かえりみない完全主義者の女性キャメラマン、険悪な仲の二人の主演女優、そして文句の多いエキストラ…、助監督は切れかかり、制作助手は孤軍奮闘…。映画撮影現場の出口が見えない、笑いと涙の人間模様。