そこは、どっか、架空の街の公園。娘のカラダを見世物にして、暮らし、生きているホームレスの男がいた。娘は、たった一人の肉親である「お父ちゃん」を愛していた。が。ある日、娘は「お父ちゃん」と縁を切り、消えた。父と娘の時間が止まった。 そして、10数年後。あるゴシップが、ホームレスの男の目に止まる。『スクープ!女優Kの汚れた過去!!私のカラダは、見世物でした・・』 父と娘の時間が、再び動き出した・・・
中部国際空港からカナダ・トロント行の飛行機に乗った田中と板谷。トロント空港で二人を待っていた日本人のツアーガイドと共に、日本人のタクシー運転手の車でカナダ観光を始める。しかし目にするものは見覚えのある濁った海に日本語の看板。日本舞踊のラジオを聞いて、えびせんべいの里からお土産を渡され、金色の魚の乗ったお城にたどり着く。カナダにはあるはずのない、名古屋のようなものを見ながらカナダ観光を続ける二人。
いつもの朝、いつもの挨拶をして、いつもの人達に会って、いつものように笑って、いつものように寝る。そうやっていつも当り前にある物や人が突然消えてしまった。...そんなこともいつもある。それも日常ならば、当り前に「私」だと思っていた「私」が突然「私」ではなくなってしまう事だってあるだろう。そうなると失って初めて気づく日常の光景には、さて、誰がいつ気付くのでしょう?
あらすじ・あるネジ工場で働いている男のもとに20年以上前に離婚した元妻との息子から会いたいと連絡が来る。同僚らと話すうちに息子の会いたいという理由が心配になって、再会をためらうようになる。
なにをやってもうまくいかない男は、妻に先立たれた認知症の父親の面倒をみることになる。しかしその父親がトイレに入ったきりでなかなか出てこない。そこでおそるおそるトイレのドアを開けてみると、そこには、中身のないフニャフニャの父のぬけがらだけが残されていた。その後もさまざまな場所で脱皮を繰り返し、そのつど若返っていく父親は、しまいには男よりも若くなってしまう。
大手住宅メーカー杏地ホームズは実力派会長によるワンマン体制が続いていた。社長の裁量が幅を利かせる部署であるマンション事業部での大型取引を成功させて会長に一泡吹かせたいと社長は考えていた。やがてその取引が地面師たちによる詐欺だと知ることになり、社内は大きく揺れる。そして会長は社長の更迭を決意する。しかし社長は裏でクーデタを画策していたのだった・・・地面師詐欺事件をモチーフに企業側の視点で描くビジネス
新劇100年Ⅱ 珠玉の一幕劇集
敗戦の半年前、北朝鮮のとある港町。聞こえてくるのは日本に帰る事が出来る船の音。不格好に制服を着ている男は元巡査だった。今は死んでいる。そこへ朝鮮人の青年がやってきて「僕があんたを殺した容疑者だ」、そういう彼自身も今は死んでいる。青年に促されなぜ自分が死んだのかを知らされる制服の男。ひとまわりも歳の離れた若い妻と闇商売の仲間達、日本人の学生と刑事。生きた彼らの話から真実を探る推理劇。
