ヒエラルキーのない関係性で実験的な創作に臨むドイツの女性パフォーマンス集団、She She Popは、ベルリンの壁によって東西にそれぞれ分かたれて育った女性たちや、メンバーの実母など、さまざまな人々とその人生の物語を舞台の上に招き入れてきた。思春期の少年少女たちの悲劇を描いたフランク・ヴェデキントの戯曲『春のめざめ』と、強烈な性描写で議論を巻き起こしたE.L.ジェームズのベストセラー官能小説『フィ
美術家としてのバックグラウンドから出発し、インスタレーション・パフォーマンスという形式によって独自の領域を拓く田中奈緒子。2011年から取り組む「影の三部作」最終章の『Unverinnerlicht – 内在しない光』を昨年のKYOTO EXPERIMENTで上演、光と影による静謐で強靭な表現で観客をひきこんだ。同じくドイツを拠点とするパフォーマー/コレオグラファーの芝原淑恵をコラボレーターに迎え