年を越したか、あるいは越していないか定かでない時間。マンションの一室に困窮するふたりの姉妹が横になっている。妹は、じっとしている姉が死んでいるのを知るのが怖くて声をかけられないまま、やはりじっとしている…2011年に大阪で起きた事件に基づいたフィクションの演劇作品。初演は2015年に小さなギャラリーでおこなわれた。切り詰められた台詞と引き伸ばされた時間を通して、大都市における「餓死」を描く。
社会とつながろうとして失敗した家族は海の上で暮らしていた。漂流するその家族たちにゆっくりとガレキが、家のガレキが、近づいてくる。ガレキは漂流家族たちの間をぬって海辺へと流れてゆく。家族たちは新しい社会とのつながりを求めてそのガレキを追うが…。
妊娠・出産をめぐる日本の現状は、明るくはない。少子高齢化に直面しているものの、「産み育てやすい」環境整備は遅々として進まず。一方で「産まない自由」に対する社会的圧力も未だやむことはない。この閉塞的な状況に【擬娩(ぎべん)】という、一風変わった習俗の再起動を通してアプローチをする、演出家 和田ながら。本作は和田の2019年初演作品を、今回が舞台作品への初参加となるメディアアーティスト やんツーをコラ
