日本のレコード歌謡の草創期——昭和4年、「東京行進曲」の大ヒットで一世を風靡した歌姫・佐藤千夜子。激動した時代を奔放に駆け抜けた一人の女性歌手の生涯を、演出家・関矢幸雄が提唱する“素劇(すげき)”で描いた、劇団1980の代表作。舞台美術や照明、衣裳やメイクにたよらず、何もない空間の中で、”見立て”を駆使したシンプルで、しかも創造力豊かな劇様式です。見立てであるからこそ自由、何もないからこそ高まる想
文芸評論家・正宗白鳥が“人生永遠の書のひとつ”とまで評した深沢七郎の小説『楢山節考』。「素劇 楢山節考」は、決して姥捨ての話だけではありません。小さく貧しい村で、家族や村人たちが助け合って生きる四季折々の営みを、“楢山節”という唄を通して描いています。そこには、ヒトが生きることへの知恵があります。――楢山祭りが三度来りゃよ 栗の種から花が咲く――原作『楢山節考』が問いかけるヒトが生きる意味、生きと
明治26年5月25日深夜、河内平野を血で染める事件が起こった。人呼んで「河内十人斬り」。ところがこれが音頭にのると「男持つなら熊太郎・弥五郎、十人殺して名を残す」の名調子。はたして二人は凶悪犯かヒーローか? 商店街の音頭一座がヒト山当てようと挑み始めた河内十人斬りの新解釈。三味線・太鼓にエレキギター、実演入りで河内音頭を再現しながら右往左往の珍解釈の果てにたどりつくのは…。藤田傳1990年書き下ろ
1921年チャールズ・チャップリンの映画『キッド』より着想を得て、現在の社会問題を取り入れながら親子の在り方を描く。米メキシコ間の子供の国境越えの問題や、世界各国に1億人以上いると言われているストリートチルドレンの問題、今なおはびこる人身売買のブローカー問題などを痛烈に挿入しながら、血のつながらない親子の愛を描く。世界を疎み、政治を恨み、絶望を促すことではなく世界に世間にお隣さんに目を向け優しい心
ゴミで氾濫するドブ川が流れる失われた街。その街のはずれにある長屋の端と端に住んでいた少年と少女。十数年後、青年は何気なく立ち寄ったドブ川で死んだはずの少女と再会する。二人は、時代と時空を超えながら旅をする。 実話を元にしたハートフル・スラプスティックコメディタッチの不条理演劇。令和に誕生した新たな野外テント演劇集団”天幕劇場深海洋燈”の旗揚げ公演。“まち”とつくる新たな野外演劇文化の発展を目指す。
