築野家。中年の兄弟が母の病室に訪れると、金沢さんという知らない初老の紳士がいた。母と親しい仲らしい。膵臓ガンを告知された母は、金沢さんと相談の結果、尊厳死を選びたいと言った。一方、田熊家。子供は作らないと約束して結婚した若い夫婦に、妊娠の予兆が。生活や仕事のことを考えると、産むことは選べない。選びたくない。時間は刻々と進む。死にゆく命と芽生えた命を目の前にした、2組の家族の議論を見つめる。
小説新潮(2024年2月)で発表した横山拓也の短編小説『ユアちゃんママとバウムクーヘン』を、リーディング公演として立ち上げる初の試み。“ジュンくんパパ(敏夫)”の一人称で進行する本作を、講談師・神田松麻呂が熱烈に語り上げ、ミステリアスな“ユアちゃんママ”を、俳優・橋爪未萠里が妖しさたっぷりに表現。小説・講談・演劇、3つの魅力をミックスした、新たな形のリーディングをお届けします。
5周年記念公演として、劇団「iaku」の劇作家・横山拓也氏の代表作『人の気も知らないで』と町田マリーのオリジナル戯曲『かぞくららばい』を二本立て上演した作品。『人の気も知らないで』は全編大阪弁の小気味のいい会話劇。今作では設定を屋外に変え、満開の桜の木の下で同僚三人の女性がそれぞれの立場から議論する。『かぞくららばい』は、子育て、介護、夫婦、母への思いなど家族を取り巻くあらゆることをさりげなく散り
