この町では、午後5時になると防災無線から「恋はみずいろ」のメロディーが流れる。青年は母親の行方を追ってこの町にやってきた。この町は母親の故郷で、認知症になった祖父が老人ホームで暮らしている。祖父は青年のことを覚えているのだろうか。そして、母親はこの町のどこかにいるのだろうか。メロディーが鳴り止むと、青年は意を決して老人ホームのエントランスへと足を踏み入るーー。
高齢社会の課題を「演劇」というユニークな切り口でアプローチする“OiBokkeShi”の代表作。88歳の岡谷正雄は、同い年の、認知症を患っている妻・春江を介護していた。ある日、岡谷はケアマネージャーに介護の悩みを相談していたところ、ひょんなことから市民参加演劇のオーディションを受けに行くことになる。看板俳優・岡田忠雄の実体験をもとに舞台化。演技なのか素なのか、作品なのかワークショップなのか。97歳
老人ホームに入居している97歳の岡谷正雄は、介護職員が提供するレクリエーションに腹を立てていた。彼は命を懸けることができるレクリエーションを欲し、介護職員は「生前葬をしましょう」と提案する。それから月に一度、岡谷は死ぬことになった。今日も岡谷のレクリエーション葬がはじまった。たまたま居合わせた入居者も参列することになる。そこで突然、岡谷はある入居者に対して、自分の息子「隆」だと、名前を連呼し始めて
