芥正彦と中島葵が主宰の劇団ホモフィクタスACT&AOI劇団による、シアターパフォーマンス。(「社会新報」1984,8,10 松田政男記事より抜粋)「清められた夜」も、〈ホモフィクタス・シアターパフォーマンス〉と銘打たれているように、既成の様ざまなジャンルからの「逸脱の行為」それ自体を身体表現として、観客に向かって一夜の悪夢を体験させようとする一種異様な試みであった。演劇的展開を軸としながらも、田村
川島芳子(清朝王族の粛王族の娘として生まれ、日本人の養女として育つ。昭和初期に、日本、中国、満蒙を舞台に「男装の麗人」と呼ばれ暗躍した)を現実と虚構が入り混じった一人の女として描く。(以下、プロデューサー中島葵の言葉より)十数年前、川島芳子嬢の写真をフト目にしました。威丈高な男装とは裏腹な、骨細の、あまりに女性的な肉体が不思議な矛盾を生み、底知れぬ暗さをもたらし、最早、滑稽でさえある、という印象で