シアターコクーン・オンレパートリー1993春
平安時代の藤原薬子の変を題材に、ヤマベ王の第1王子・アテノと、アテノに見初められた女性・クスコの愛を描いた物語。「上海バンスキング」とならぶ斎藤憐の傑作と名高い。1982年に自由劇場にて初演。その後、再演を重ね、1993年にシアターコクーンのオンレパートリーとして上演。
1917年にR.ゲーリングが執筆、1924年に築地小劇場が日本初演した『海戦』を全員女性キャストで上演。女性が語ることで生じるであろう違和感を手がかりの一つに、人と人が分断される「戦争」について改めて考える機会とした。あらすじ:戦艦の砲塔内部で海戦を待ち続ける7人の無名の水兵たち。いつ戦いが始まるかわからない不安と焦燥から、各々の葛藤が交錯する。彼らの精神状態が極限に近づく中、ついに戦闘が始まる。