『熊楠の家』は戯曲の達人小幡欣治氏が、南方熊楠の後半生を人間味豊かに描き、第19回菊田一夫演劇賞を受賞しました。『根岸庵律女』、『浅草物語』など小幡氏が劇団民藝に書き下ろした9作品のうちの記念すべき1作目。1995年初演の本作は2017年に丹野郁弓の新演出で上演。熊楠とその家族たちに光をあてた、ユーモアあふれる評伝劇。
小島政二郎が愛娘について書いた原作を元に、戦争の傷痕を見つめながら生きる父と娘の悲しくも微笑ましい絆を描く。大滝秀治、奈良岡朋子の父娘役で好評を得て5年間にわたる全国巡演。1961年、名の売れた作家の田島柾二郎の気がかりは、妻の死後家庭を守り嫁に行けず過ごしてきた娘みこ。戦時中に学徒動員で過酷に働かされたことから身体を蝕まれて行く娘のため、小さな家に買い換えてその差額を遺そうとする柾二郎ですが…。
