天保五年正月、亀戸天神近くの薬種商「むさし屋」の寮の火事で一家三人が亡くなった。遺体は損傷がはげしく男女の区別さえつかなかった。その後しばらくして、椿の花びらが現場に残される連続殺人が起こる。踏躇う様子もなく平簪で突かれ、死に至らしめられた男たちーーー。いったい、何の目的で?現場で目撃された美しい娘は、何を思っていたのだろうか?
舞台は極寒のアラスカの冬。厳しい飢えにみまわれた集団が全滅の危機に立たされた。グループのリーダーは苦境を乗り切るために、ふたりの老女を棄てる決心をする。棄てられたことで、プライドをよみがえらせたふたりの老女。互いに叱咤激励をしながらふたりの旅ははじまる。
STORE HOUSE Collection Excellent Works Vol.4
2018年上演作をストアハウスコレクションに合わせ再考した舞台。東日本大震災の記憶を留めた和合亮一の『詩の礫』は優れた現代詩であると同時に優れた記録文学である。遊戯空間では震災以後、和合の現代詩『詩の礫』『詩ノ黙礼』『廃炉詩篇』などを繰り返し演劇化してきた。当時の絶望感と憤りを鮮明に想起させる言葉の力により、本公演が、3・11の記憶を呼び起こし、現代社会を再考するきっかけとなることを願う。
