STORE HOUSE Collection Excellent Works Vol.4
STORE HOUSE Collection Excellent Works Vol.4
2018年上演作をストアハウスコレクションに合わせ再考した舞台。東日本大震災の記憶を留めた和合亮一の『詩の礫』は優れた現代詩であると同時に優れた記録文学である。遊戯空間では震災以後、和合の現代詩『詩の礫』『詩ノ黙礼』『廃炉詩篇』などを繰り返し演劇化してきた。当時の絶望感と憤りを鮮明に想起させる言葉の力により、本公演が、3・11の記憶を呼び起こし、現代社会を再考するきっかけとなることを願う。
遊戯空間は1988年に俳優・演出家の篠本賢一が旗揚げ、現代劇創作を続けている。篠本が約20年にわたり学んだ故観世榮夫の能楽ワークショップの経験を理念とし、近年は特に古典芸能の現代劇化、あるいは現代詩の演劇化など「文学性の高い言語を軸にした劇的空間創造」に力を入れる。日本の古典芸能が持つ優れた演劇性を未来につなぐ劇が現代人の心に豊饒な感動を与えることを信念とし、活動を継続。2013年9月、一般社団法人遊戯空間となる。芸術文化振興基金助成事業多数。